ビブラートがうまくかかりません

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静岡ボイストレーニングの無料相談に寄せられたお悩みへの回答です。
「ビブラートがうまくかかりません」というお悩みについて、解説します。

なお、無料相談はどなたでも可能。静岡オンラインボイストレーニングお問い合わせより受け付けています。

ビブラートのかけ方

ビブラートをかけたいというお悩み相談はよく受けます。実際にはビブラートのかけ方やタイプはいくつかありますが、今回の質問者は音程を上下させる練習から入っていますので、それを活用します。
この方法は基礎からしっかりとやっておけば、自由にコントロールでき、自然にかけることができます。また練習次第でどなたでも身につきます。

ビブラートがうまくかかりません

楽しく拝読させていただいてます。
息に声をのせる感覚がよくつかめません。どのようなときの声が息に乗った声なのか、どのよう
な練習をすればつかめるのか、アドバイスいただけたら幸いです。
それともう一点、ビブラートの練習(音程を上下させる)をやっているのですが、なかなかうま
くかかるようになりません。いつの日にか、を信じて少しずつ練習し続けるしかないのでしょう
か。また、練習の際の注意点などあれば教えていただけないでしょうか。

感覚に原因があります

ビブラートのかけ方に関するご質問です。
まず今回のケースは、ピアノなどに合わせて音程の上下を、ある程度「無理なく」「なめらかに」「速く」行うことができるが、「実践ではビブラートができない」という前提でお話をします。

それでは、下記の通りにやってみてください。

1,まず鍵盤でもPCでもなんでも良いので、半音(ドとシャープなど)を上下するガイド音を出し、それに合わせて声を出す
  (速度は概ねついていける程度でよいです)

2,慣れてきたらガイド音を固定(たとえばドのみ)にし、そのまま先ほどと同じように半音上下する
  (つまりガイドは単音、声は半音上下)

軽い抵抗感があると思われますが、抵抗感があるということは正常で効果があるということです。

解説

肉体的にガイドに合わせて上下することが可能でも、歌などでは出来ない場合が多々あります。
これはストレートで伸ばすときと、ビブラートをかける動作の認識の相違から来ます。平たく言えば、ストレートで伸ばすクセがある場合、実践ではビブラートってどうかけるんだろう?という間にフレーズが終わってしまうのです。
結論からいえば、このケースでは感覚のトレーニングでしか改善できません。しかし、感覚のトレーニングをやれば即座に変わります。

ストレートに固定される方は、合唱教育などで強く正確にはっきりと声を出すことを要求された経験をもつ方が多いといえます。いずれにしろ、ガイド音を固定した場合、音を上下させるというのは、つまり音を一時的であれ外さなければなりません。それが軽い恐怖感を引き起こし、振幅を生み出す運動を阻害するのです。上記のトレーニングでは、ガイドは固定、声は上下というように認知の不協和をわざと作ることで、感覚に働きかけます。
音を外すなどという事はそんなに大したことではありませんので、やってみて下さい。

補足

なお、恐らく初期は、振幅も安定せずゆっくりになるかと思いますが、焦って速くしようとせず、落ち着いて繰り返して下さい。

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