
ボイストレーニングに限らず、音楽活動をされる方必携のICレコーダー。
失敗しないICレコーダー選びのポイントその2です。
今回は、あまり重視しなくても良いポイントと、最終的なお勧めについて記します。
改めてICレコーダーとボイストレーニング
結局のところ、どの機種でもボイストレーニングでは十分な音質が得られます。
その中でも重要なのは、サイズであったり、操作性であったり、一部の機能、そして価格です。
やはり音質やデザインに目が行きがちですが、ボイストレーニングにとって重要なポイントはおさえておきましょう。
重視しなくてよいポイント
さて、ここからは重視しなくても良いポイントです。といっても、人によってはもちろん、そんなことはありません。
ようするに使い方であったり用途のお話なのですが、お好みで参考にして下さい。
- 内蔵マイク性能
- 音質
- 付加機能
- 外部スピーカー
ネガティブな意味ではなく、主要メーカーの音楽用途でそれなりのクラスであれば、いまの時代どれでも問題なしです。ただし、メーカーによって音の作りは違います。たとえばSONYなんかは高域にキャラクターがあって低域が満足できないなどとよく言われます。しかし好みです。
それ以上の音質を求めるなら、外部マイクの利用をしたほうが簡単で良いといえます。
記録形式は重要です。MP3なのかWAVEなのか…。PCが使えれば変換は簡単です。今回はそれ以外のお話です。
リニアPCMだとか1ビットだとか売り文句があります。確かに良い音です。しかしCDで記録できる音質を越えているので、どうせ配布なんかをしようと思ったときには、その音質では不可能です。自分で聞くなど使う分には良いでしょう。
メトロノーム・チューナー辺りは、ボイストレーニングにおいて別に無くても困りません。もしメトロノームがどうしても必要になるような状況であれば、別途用意することをお勧めします。
即座に音をチェックしたい場合には有効ですが、どの機種も構造上軒並み音質は悪いです。
携帯電話などに対するアドバンテージをわざわざ無くして外部スピーカーで確認するくらいなら、ヘッドホンでモニターしたほうが良いでしょう。
付属品は必要か
ここからはおまけです。
- リモコン
- ポップガード
- 三脚等
無くても良いのですが、やや離れて使いたい場合は便利です。
多くの場合はどこかにレコーダーを設置して、定点で録音すると思います。そういう使い方を考えたときは有効ですので予算と検討して。
特に台本を読む場合などはかなり便利です。
ただしリモコンに対応する機種は限られているので、事前にリモコンが必要かどうかを含めて機種を検討することをお勧めします。
不要です。ただし屋外であるとか、風が入ってくる場合は必要です。
だいたいどこかにセッティングするわけですから、マイキング調整しやすくするために持っていて損はないでしょう。スタンドよりはゴリラポッドのようにフレキシブルなほうが応用がきくかもしれません。しかし無くても良いといえば良いです。
ボイストレーニング講師のお勧め
さて、長らくICレコーダー選びのポイントを述べてきましたが、それらを踏まえて改めてお勧めを紹介します。
- ZOOM h4n
十分な音質があり、マルチトラック、外部マイク接続にファンタム電源可能と、まさに音楽向けの強力な機能。そしてなにより価格がお手頃です。
迷うならこれを買っておけという機種。一応それなりに音楽的な音で録れます。
ここがダメ:小型機に比べると大きい、操作性は悪い(特にレベル調節がボタン)
- SONY D50
→内蔵マイクでそこそこの音が録れる。レベルはダイヤル式で、操作性も良くストレスなく扱える。バッテリーは長持ちで、リミッターの性能も良い。ハードディスクの容量もまあまあ。堅牢性もある。
ただし外部マイクユニットはコスト面から不要である(10万円程度だすのならそもそも他の選択がある)ので、外部マイクを使わないなら。
※なお後継機もあるがいまいちお勧めしづらい
ここがダメ:高い。機能は豊富ではない。サイズ、重量がある。
あとがき
以上です。
とりあえずザザッと紹介しましたが、用途や重視する項目によって、他にも良い候補があると思います。
ボイストレーニングの効率があがるというのはもちろんですが、満足の行くICレコーダーを買うことでやる気も上がるかもしれません。
ぜひ有効に活用して下さい。
Stereo Voice Recorders
[...]失敗しないボイストレーニングICレコーダー選び2 | オンラインボイストレーニング |[...]