
ボイストレーニングに限らず、音楽活動をされる方必携のICレコーダー。あると無いとでは天と地の差です。
しかしいざ購入!!となると、どれを選んで良いか分からない…。
効率よくボイストレーニングをするためにも、失敗しないICレコーダー選びのポイントをレクチャーします。
ICレコーダーがあると何ができる?
自分の声を気軽に録音できたり、浮かんだメロディーを即座に記録できます。
演奏のチェックはどのパートでも、何の楽器でも必須です。特にプロ志望の場合は絶対条件。必ずお使い頂くべきです。
世界中で自分一人だけが、自分の声を特殊に聞いています。それ以外の人からどのように聞こえるのか、それはとても大切です。
ICレコーダーを選ぶときのポイント
全てにおいて最高のものはありません。あればご紹介したいのですが、どの機種も一長一短です。
ですから、多少面倒かもしれませんが、希望をきっちり決めてそれに合った物を買いましょう。
たとえば小型で持ち運びのできるものを希望すれば、外部マイクを接続するようなタイプは適合しません。
逆に、「じゃあマイクつなぎたいし……」と思えば、今度は小さいものでは接続できないのです。
何がしたいかという用途に応じて、より良いものを選ぶ必要があります。
いきなり結論
記事を読むのが面倒!というせっかちさんのために、先に結論を書きます。
音楽用途で、予算がそれなりにあってミドルクラスが買えるなら、写真のZOOM H4nがお勧めです。
ネットや楽器店でよく価格を調べて買いましょう。
代表的な選び方
それでは、ICレコーダーを選ぶときの基準をレクチャーします。ボイストレーニング用途ですが、声はもちろん歌のほうに若干フォーカスをあてています。
下記のような観点でお選びになるとよろしいでしょう。
- サイズ
- 操作性
- 録音レベル調整
- 外部マイクの使用可否
- マルチトラック対応か
- リモコン、リミッターなど
メーカー自体、小型の物は携行性を重視しています。逆に大型のものは機能性が高いといえます。ICレコーダー自体、持ち運んで気軽に録音するものですから、持ち歩くのが面倒なものは避けるべきです。まずはサイズを確認しましょう。
ポイント:「何にいれて持ち運ぶか」を考えるのがベストです。どこまで持ち運べますか?
操作性は重要です。なにせ頻繁に使う物ですから、一々メニューを呼び出して…などは面倒です。こればかりは触ってみないと分かりませんが、レビューでも検討はつきます。どのくらいまで許容できるかよく確認して下さい。
ボタン一つで録音再生停止は当然です。小型機種が意外にストレスなく設計されています。個人的には削除も2ボタン程度でできるのが好ましいです。
ダイヤル式か、マニュアルかオートかなど、重要な要素です。autoはそれはそれで良いのですが、やはりある程度いじれたほうが、ボイス(耳)トレーニングとしてみても良いです。ボタンクリック式のものが多いのですが、演奏中に調整するとなるとボタンを押す音はもちろん、ハンドリングノイズもがっちり入りますのでお勧めしにくいです。
個人的にはダイヤル式以外は問題外ですが、そこまでこだわらなければ有りでしょう。
ICレコーダーにはマイクが内蔵されているので、買えばすぐに録音できます。しかし場合によっては外部マイクを使いたい時があるかもしれません。キャノンがささるものもありますし、ファンタム電源を供給できるものもあります。 SONYのD-50(D-20)などは、高価な別売りのユニットが必要です。
よくあるのはRODEのコンデンサーNTシリーズ辺りでしょうか。内蔵マイクより良いと思われます。高級マイクをつなぐのはあまり意味がないでしょう。
例えばマルチトラック対応の場合、オケと歌を別録りできるので、軽いレコーディングのようにできます。歌で気に入らなければ何度かリテイクすることも可能でしょう。どちらかというとオーディションや、公開する音源の作成に向いています。コーラスなども重ねることが可能ですが、その分手間は増えます。
音楽以外のセリフなどであれば、除外していい項目です。
リモコンなどのハード的なものから、ノイズカットやリミッターなどのソフト的なものまで、様々な便利機能があります。しかしたとえばリミッター一つでも挙動が異なりますので、バンドなどで保険で使いたいのであれば、きっちり確認しておくと後悔しません。
それでは次のページでは、もう少し別の観点と、最終的なお勧めについてお知らせします。