腹式呼吸-レッスン記録1

Posted by: Idolly Vocal School講師

12月 2nd, 2011 >> 講師レッスン記録

発声・ボイストレーニングの基本である腹式呼吸のトレーニングです。
個々の状態によっては扱わない場合もありますが、上達を目指すなら必須です。ということで、早速、山下瑚永さんに取り組んで頂きました。

多くの方が、腹式呼吸という名前を聞いたことがあるのではないでしょうか?
しかし、正しい方法はあまり知られていません。そのため、「必要だとは知っているが、自分はできているのか分からない」、「腹式呼吸のやり方がわからない」という方も多いものです。
それらは全て短時間で解決します。

腹から声を出せ、と言われて腹筋や肺活量が足りないと思っている方は、ぜひご活用下さい。
※この記事は山下瑚永さんの音声記録つきです

腹式呼吸ができると

まず声が断然安定します。なぜなら声とは息だからです。
たとえば旗が風に吹かれてバタバタと音を鳴らすのを想像して下さい。より強くバタバタとならすには、風が強くなれば良いわけです。
人間の声はもう少し複雑ですが、似たようなものです。つまり、腹式呼吸ができれば維持はもちろん、強弱などの変化も自由にできるということです。
いわゆるミックスボイスなどにも必須と考えてもらって良いです。


※よく受ける質問で、息を練習しても声がでにくいというものがあります。
※これは息の善し悪しが最低条件で、実際の発声にはいくつかプラスで必要なものがあるからです。
※しかし、上記の「息は強いのに声が弱い」があり得ても、「声が強いのに息が弱い」はあり得ません。
※それがブレストレーニングを要する根拠です。また、前者はトレーニングで強い声にできます。

腹式呼吸・ブレストレーニング方法

トレーニングでは、通常「s(スーという息の音)」を使います。
最初の腹式呼吸のトレーニングで考えることは一点のみです。それは「スーの音が最後まで一定に聞こえるか」です。

それ以外の考えは不要です。お腹を押さえるなどというのも全く無意味です。吸い方も気にせず口から適当に取り入れて下さい。一定にするための具体的な方法があるのですが、後述します。
腹式呼吸というのは「大きければ良い」といった性質のものではありませんので、小さいかな?という音量でも大丈夫です。ブレたり、小さくなったりしないようにして下さい。

平均では20数秒とも言われますが、初めて挑戦する方であれば10秒も持たないケースもたくさんあります。
よろしければ皆さんも吐いてみて下さい。どのくらい安定して吐けますか?

山下瑚永さんの腹式呼吸音源

では山下瑚永さんが、どの程度息が吐けたのかをチェックして下さい。
なお、今回が初めての腹式呼吸のレッスンです。

■11月13日 14:00~1時間のレッスンにて

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携帯用:腹式呼吸-ブレストレーニング初回

歌によってはたくさんの息を、長い時間保つ必要があります。そして、ブレたりしない安定した声には、安定した息が必要です。
この時の山下さんの息は、19秒程度です。そしてかなりブレの強く不安定な息であり、さらに言えば吐き始めからどんどん弱くなっています。
安定した歌声を作るのには不足のある状態です。

■11月13日の成果
簡単にいえば、吐いていく力が弱いというのが全ての原因になっていますので、吐く力を強化するトレーニングを行いました。
結果、その日は最長で29秒まで吐けました。

吐く力を身につける

ところで、吐く力を強化するトレーニングとは何なんだ!!そのようなご質問もあるかと思います。
要求するなら金をくれ!!というのは冗談です。しかし皆さんにとって一番大事なことを録音し損ねていましたので、次回での解説にご期待ください。

ひとまず、簡単に方法をお伝えすると、スーを小さな音からできるだけ大きくすると覚えておくとよろしいでしょう。

二度目の腹式呼吸音源

腹式呼吸自体は簡単です。ただし、レベルアップと定着にはコツというか、ポイントをおさえた反復練習が必須です。
下記を聞いてみて下さい。

■11/17 19:00~1時間のレッスンにて

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携帯用:腹式呼吸-ブレストレーニング二回目

おおよそ55秒程度保持できました。初期が19秒ですから、たった3日で3倍程度になります。腹式呼吸を練習なさったことのある方なら、これがいかに驚異的かがわかるでしょう。
3日、4日程度でこのくらいの変化を出せたということは、それだけの練習をしたということです。ブレは強いですし、まだまだ不安定ですが、期間を見ればケチのつけようはありません。

トレーニングにおいては何からとっかかりを作っても良いのです。彼女の場合は、まず長さをクリアしました。
次に瑚永さんがやることは、ブレたり弱くなったりしないように、息をしっかりと保つことです。
継続する必要はありますが、その状態で55秒間ほど保てれば、ひとまず不満はありません。

Idolly静岡ボーカルオーディション

さて、長らくお待たせ致しましたが、ようやくレッスンの記録がスタートしました。
先日募集致しました「Idolly静岡ボーカルオーディション」にて合格した山下瑚永さんには、このようなボイストレーニングを無料で月に何時間でも可能という条件で行っていきます。

実際には、予約の兼ね合いがありますが、山下瑚永さんには可能な限りプロを目指したボイストレーニングに打ち込んで頂くのとあわせて、レッスン記録を残していただきます。
内容は、基礎的な発声はもちろん、体を使ったリズムトレーニングや、機材の使い方。或いはプロ意識であるとか、トーク向けの主張の構築の仕方など、様々なものを扱っていきます。

まだまだ及ばないところや、皆さんが気がつく点もあるかと思います。しかし11月中はレッスンの枠が取れず教室にて自習が続いたことを考えると、これから始まります。
今月から本格的にレッスンを開始し、一つずつ確実にステップアップするように指導しますので、どんどん成長していきます。ぜひ応援して下さい。

ボイストレーニングのお悩み相談

もしボイストレーニングにおいてのお悩みをお持ちでしたら、下記にてご相談下さい。
リアルタイムの回答は、ほぼ毎日22:30頃より行われているニコ生放送にて、また文章での回答がほしい場合は下記の静岡オンラインボイストレーニングにて随時受け付けています。

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静岡ボイストレーニング・ボーカル教室-Idolly Vocal School

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