Telefunken V76M 世界最高峰マイクプリアンプ導入
静岡アイドリーボーカルスクールのボイストレーニングスタジオに、新しい機材が導入されましたのでお知らせします。
先日、マイクプリアンプの王様ともいわれるOld Neveの1073を紹介(Old NEVE1073 Marinair/マイクプリアンプ導入!)しましたが、もう一台マイクプリアンプが届きました。
海外のエンジニアからも、いま買える中で最も良いと評価され「The Holy Grail(聖杯)」と呼ばれるTelefunkenのV76Mです。
Telefunken V76Mは、1960年代のビンテージ機材です。
前身のV72もビートルズが好んで使用したということで、世界的に有名で非常に評価の高い機材です。いまのような大量生産ではありませんので、本体内には部品がみっちりつまっており重量があります。
数も多くなく所有している人は殆ど手放しませんから、中々手に入れる機会が無いといわれていますが、幸運にもとても良い状態のものを入手することができました。
知人のプロデューサーが、更にその友人が手放そうとしていたところを、絶対に手に入れたほうが良いということで交渉までしてくれ$1000ほど値引いた上で譲ってくれました。ああ、割り引かれる聖杯!
実を言うと彼からはたくさん機材を買っているのですが、たまに、あれ?私??カモ??などとよぎることもありました。とんでもない…本当に素晴らしい友人に恵まれた幸せ者です。
Telefunken V76Mの簡単な感想です。
Telefunken v76Mの感想など-[静岡アイドリーボーカルスクール]
そんなわけで、テストして見た結果ですが、「真空管マイクなんて使ってたっけ…」と驚愕するレベルです。簡単に言うと、とても良いです。
※Telefunken V76Mはマイクの後段に繋ぐプリアンプという、音を増幅する機材です。
例によってマイクはSONTRONICSのSTC-2という高音域が上がったカラッとした音なのですが、低音が分厚いのにスムーズ、レンジも広くてリッチな音に化けます。
とくにこの中低域の密度や質感は最高です。どっしりとした深い音ですが、真空管特有のシュワシュワ・サラサラとした滑らかさがたっぷりあります。
MANLEY Gold Referenceという真空管マイクをもっとドシッとさせると似た音になるかもしれません。
ちなみにMANLEY Gold Referenceは、今でさえ価格改定で40万強になりましたが、以前まで60万を越える価格でした。
SONTRONICSのSTC-2は、国内定価でも42000円で、海外だととってもお求めやすい良いマイクです。
結果的に、Telefunken V76Mは、さすがに世界中で絶賛される機材であり、とてもワクワクする音です。おい大枚はたいてNeve1073買ったば…なにやら頭の片隅に浮かびましたが、まあよしとします。
これで色気のあるささやきを練習させたら、上達すること間違い無しといいますか、しゃべるだけで恋人ができるに違いない…そう思いましたが、貴重なのでやめます。
他にも探してもらっている機材がいくつかあるのですが、長いものだともう1年近く私も探していますが中々見つかりません。
この辺のビンテージ機材は本当にタイミングが重要と思い知らされます。
今度私も口内炎が治ったらMANLEY Gold Referenceはもちろん、BRAUNER VM1や、SONY C800Gなど他の良いマイクでも試してみたいと思います。
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